串本
 いしいしだんご
いしいしだんごのいわれ
 
 江戸時代の女房言葉(女官言葉)では団子の事を〝いしいし〟と言ったそうです。
「いし」とは「いしい」を語源にしており、「美い」と書きます。食べ物の味が良いことを表す言葉です。
そして「おいしい」とは「いしい」に「お」を付けた丁寧語。「おいしい」は「美しい」と同じ言葉からでているのです。
 団子の名前については、中国の菓子「団喜」から転じた…
中国の団子(トゥアンズ)という餡入り団子が起源…
丸いという意味の「団」と「子」が組み合わされたもの…など諸説ありますが、何れにせよ日本人の生活の中で育まれてきた和菓子の歴史や文化を実感する事ができるでしょう。
 さて、「いしいし」と名付けましたおだんごは、このような語源の意味合いに因んで出来上がりました。
素朴でいて尚おいしい、心がなごむ和菓子の極みです。
 潮ざきの「素材」にこだわり「おいしさ」にこだわる和菓子づくりに、またひとつ「いしいしだんご」が加わりました。
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